教育現場では,このようなことよくありますよね。
特に行事前や学期末などは,忙しくて授業準備の時間がなかなか取れない!
という事がよくあると思います。
今回はそんな悩みを解決する,ある一つの方法を紹介します。
その名も Zoom In(ズームイン) です。
この方法は,あのハーバード大学が提唱するものです。
ハーバード大学がおすすめする!興味があります!
でも難しいんでしょ?
Zoom Inはとても簡単です!
コツさえ掴めば,5分で準備する事ができますよ!
そんなに短時間でできるんですね!
それなら,ぜひ知りたいです!
それでは,【Zoom In】について詳しくみていきましょう。
目次
1.思考ルーティンとは?
今回ご紹介する 【Zoom In】は,
ハーバード教育大学院の「プロジェクト・ゼロ」によって開発された思考ルーティンの一つです。
この思考ルーティンは,ハーバード大学のサイトで公開されて以来,世界中の教育者によって実践されています。
ところで思考ルーティンって何ですか?
「思考ルーティン」とは,子どもたちの思考を可視化したり,促したりするための,繰り返し使う行動の手順,プロセス,パターンのことです。
詳しく知りたい方は,前回の記事を読んでください!
2.【Zoom In】の実践方法
Zoom Inとは,画像の見える範囲を少しずつ広げていく考えを促す思考ルーティン!
Zoom In(ズーム イン)には,3つのステップがあります。
- 画像の一部だけを見て,仮説や解釈を立てる。
- 見る範囲を広げて,仮説や解釈をする。(状況に応じて,何度行ってもいい。)
- 思考を共有する。
今回は,アポロ11号の月面着陸に写真を使った,
Zoom Inの活用について考えます。
理科,社会科,国語科,総合的な学習,道徳など
様々な学習場面で使えるルーティンです!
それでは,Zoon Inの実践例を具体的に見てきましょう。
Step.1 画像の一部だけを見て,仮説や解釈を立てる。
「誰かの足跡である。」「形状から長靴であると予想できる。」
Step.2 見る範囲を広げて,仮説や解釈をする。
「たくさん足跡がついているので,歩いている。」
「足跡がついてるから,砂浜だと思う。」
「これは宇宙飛行士である。」
「棒のようなものがある。」
「人類が初めて月に行った時の写真である。」
「アメリカの旗である。」「いつの写真だろうか。」
「どうしてアメリカの旗を立てたのだろうか。」
Step.3 思考を共有する。
最後に思考を共有しましょう。
◯最初に見た時からどのように自分の思考が変わっていったか?
◯どのような疑問をもったか。
◯もっと知りたいことは何か?
など,共有するテーマを決めてもいいと思います。
他のルーティンと組み合わせる事でより効果的な実践になると思います。
3.【Zoom In】のここがすごい!
◯準備時間が短い!
◯子どもたちの興味関心をひくことができる。
◯「一部を見た時」と「全部を見た時」の解釈の違いに気づく事ができる。
◯見せたい部分を焦点化して見せる事ができる。
◯図画工作の「鑑賞」や,社会科の「図表の読み取り」など様々な教科に応用可能。
4.その他のルーティン
今回は,子どもの思考が見える21のルーチン アクティブな学びをつくる [ ロン・リチャート ]
に書かれている,思考ルーティンの1つ【Zoom In】について紹介しました。
著書内では,美術の鑑賞や算数科での実践について紹介されています。
明日から,使えるものなので,ぜひ取り組んでみてください。
本著書では,【Chalk Talk】【See-Think-Wonder】など魅力的な実践がたくさんあります。
ぜひ皆さんも読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も放課後も会議で終わってしまった。
明日の授業はどうしようかな?