このような悩みを抱えている方,多いのではないでしょうか。
絵本の読み聞かせをする重要性は理解していても,いざ選ぶとなると,
世の中にはたくさん絵本があるので難しいですよね。
今回は,年間300冊以上の絵本を読み,
幼稚園教諭・小学校教諭免許をもっている教育者の視点から,
「友情・人間関係」がテーマの絵本を7つ紹介します。
この記事を読んで,あなたもお気に入りの一冊と出会いましょう。
目次
1.友情・人間関係がテーマの絵本7選
①しあわせのバケツ キャロル・マックラウド
2007年アメリカ「おかあさんが選ぶ絵本大賞」で第1位を獲得し世界中で読まれています。
世界中のどんな人も、心に「しあわせのバケツ」を持っています。
その心のバケツをいっぱいにするにはどのような行動をとればよいでしょうか?
人の心をバケツに例える事で,
幼児や低学年の子どもたちでも人間関係について考えやすい内容です。
学級活動や道徳の時間と組み合わせて絵本を読む事をおすすめします♪
②ことばのかたち おーなり由子
わたしの話したことばはどんな色や形をしているのだろう?
「美しいことばは花の形?」「やさしい声はさくら色?」
この絵本は,色々な例をあげて,ことばを視覚化してくれています。
「たいせつな人に 花のような言葉を届けることができるように。」
子どもだけでなく,大人の心にも響く一冊です。
人と関わる中で私たちは絶えず「ことば」を使います。
その「ことば」は見えないけれど,きっと色々な色や形をもっている。
視覚的にことばについて考えることができるの,
子どもにとっても理解しやすい一冊となっています。
例えば「ありがとう」など具体的な言葉について,
どんな色をしているのか?どんな形をしているのか?
を考えてみると面白いと思います。
③ともだちや 内田 麟太郎
きつねが思いついた商売である「ともだちや」お金をもらって友達になるという仕組みです。
きつねが「ともだち,1時間100円〜」とお客さんを探しているとオオカミが現れます。
そのオオカミとトランプ遊びをした後,きつねはお代をもらおうとします。
その時にオオカミがキツネに言った衝撃の一言とは?
本当の友達とは何か?について物語を通して考えられる作品です。
シリーズ本なので,キツネとオオカミの
様々なエピソードを楽しむことができます。
それぞれの人物像について考えるのも面白いかもしれませんね!
個人的には,絵本の最初と最後に出てくるフクロウの一言が好きです。(笑)
④ともだち 谷川 俊太郎
日本を代表する詩人である谷川俊太郎さんの詩です。
絵本ナビのインタビューの中で,谷川さんは
「この絵本は,友達の定義しようと試みた。」
と語っています。絵本の中で,
「ともだちって〇〇」「ともだちなら〇〇」という文体で書かれています。
誰もが自分の経験と照らし合わせて,「ともだち」について考えれる絵本です。
この絵本は,スヌーピーの「Happiness is ~」という
幸せについての定義を行った本から着想を得たそうです。
子どもと一緒に「ともだち」の定義について考えると
色々な発言が引き出されて面白いと思います♪
⑤すきなことにがてなこと 新井洋行
人にはそれぞれ,「すきなこと」と「にがてなこと」があります。
「にがてなこと」を克服しようという気持ちはとても大切です。
だけど,すべてのことを上手くやるのは難しいですよね。
周りの人と,助けて、支え合って生きていくことの価値をといた本です。
「あなたはありのままでいいよ」と心を穏やかにしてくれる一冊です。
苦手な事があったとしたら,誰かがきっと助けてくれます。
そうやって人と人との繋がりは生まれます。
友達との関わりや「共生社会」について考えるのにピッタリの絵本です。
⑥ともだちやもんな、ぼくら くすのきしげのり
夏休みのラジオ体操の帰り道,カブトムシを見つけて大はしゃぎの
ヒデトシ,マナブ,ぼく。
迷わず木に登って,カブトムシの獲得に成功!
でも,その木は,とても怖いかみなりおじさんの家の木でした。
大急ぎで逃げ出した三人組。
でもヒデトシだけが,かみなりじいさんんに捕まってしまいました。
さて逃げ切ったマナブとぼくはどうするか考えました。助けに行く?そのまま逃げる?
道徳でも取り扱われることがある絵本です。
「自分だったらどうする?」「ともだちって何だろう?」
と子どもに問いかけてみると面白いと思います♪
関西弁の心地よいリズムも魅力的な作品です。
⑦ふたりはともだち アーノルド・ローベル
アーノルド・ローベルの不朽の名作「ふたりはともだち」
かえるくんとがまんくんの日常を描いた物語です。
ユーモアに満ちたこの作品は,世界中で40年以上愛されています。
友達同士の関わりで「上手くいかない時」のことも描かれているのが
この絵本の面白いところです。
一番有名なのは,教科書にも掲載されている
「お手紙」という作品ですね。
「どうしてかえるくんは,お手紙を書いた事をいっちゃったのかな?」など
子どもと話しながら読むとより深く物語を読むことができる事でしょう。
2.まとめ
- しあわせのバケツ キャロル・マックラウド
- ことばのかたち おーなり由子
- ともだち 谷川 俊太郎
- すきなことにがてなこと 新井洋行
- ともだちやもんな、ぼくら くすのきしげのり
- ふたりはともだち アーノルド・ローベル
- ともだちや 内田 麟太郎
今回は,友情・人間関係がテーマの絵本を7冊紹介しました。
どの絵本もきっと子どもたちの心に残ることでしょう。
ぜひ学校やご家庭で子どもたちと読んでみてくださいね。
今回は,絵本ナビさんの情報も参考にさせていただきました。
もし,他にもおすすめの絵本があったら,紹介してください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
◯子どもに読み聞かせをしたいけど,どんな絵本がいいのか分からない!
◯絵本の読み聞かせを授業の中で取り入れたいけど,選ぶのが難しい。
◯子どもに絵本への興味をもってほしい。